業務案内


 当財団では、農業農村整備事業における科学技術や農業・農村が有する環境の保全、農業・農村に関する情報システム化に係る調査研究、農村地域の活性化及びこれらの普及啓発などの事業を行い、北海道の農業・農村の持続的な発展に寄与することを目的としています。

 
 財団パンフレット
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・畑地かんがい技術の確立・普及
・地下かんがい技術の確立・普及
・補助暗渠による暗渠排水の促進
・デントコーン導入による排水機能の向上
・水田枕地における排水機能の向上
・圃場調査での管内カメラ・ドローンの活用
・GISを基本にした地域農業情報システムの構築
・土壌診断・施肥設計システム
・GNSS(GPS)の活用
・地域気象モニタリング
・新工法・低コスト工法の効果検証
・土壌調査、水質・土壌分析
・圃場内 石礫分布区域の推定
・排水路の豪雨被害の軽減
◆調査研究業務の報告実績
◆出版物


畑地かんがい技術の確立・普及
 畑作物、野菜など、作物の生育には、『水』が重要です。地域の気象条件や生物、土壌、営農体系などに適した畑地かんがい技術に確立に努めるとともに、その普及を支援します。
 ▼リールマシンによる散水  

地下かんがい技術の確立・普及

 水田直播栽培の苗立ち確保、転作作物の水分供給による収量の確保など、地下かんがい技術の確立、普及を支援します。

 ▲地下かんがいによる水供給  ▲集中管理孔桝


▲地下かんがいのイメージ

補助暗渠による暗渠排水の促進

 圃場では、作物の湿害防止、農作業機械の走行性確保のために、排水性を高めることが重要です。


 暗渠排水の機能を活かし、余剰水を暗渠疎水材まで誘導する補助暗渠の効果を検証します。
   
   ▲ビリ砂利  ▲木材チップ
     
   ▲麦稈 ▲モミガラ 

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デントコーン導入による排水機能の向上

 空知管内では、水田の転作作物にデントコーンを導入しています。デントコーンの根は太く耕盤層の下まで広く分布するため、排水機能の向上が期待されており、その効果の確認調査を実施しています。

 ▲根の状況  ▲根の分布状況

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水田枕地における排水機能の向上

 水田枕地における排水性を高め、農作業の効率化を図るため、砂利を疎水材に使用した補助暗渠の施工など、最適な整備手法の確立を支援します。


▲圃場枕地部分の排水改良

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圃場調査での管内カメラ・ドローンの活用

 暗渠排水内部の観察、圃場のできむらの観察など、地中、空中でのカメラ撮影により診察、診断します。

 ▲管内カメラによる撮影  ▲管内カメラ調査
 ▲ドローンによる空撮

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GISを基本にした地域農業情報システムの構築

 作付状況などの圃場情報と地図データを連携する圃場管理の支援システムなどを開発しています。圃場管理の支援システムでは、現地での情報入力を容易にするためにタブレット端末でも操作可能としています。


▲作付管理支援システムのメイン画面

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土壌診断・施肥設計システム

 土壌の化学性分析結果から、土壌診断を実施して、最適な施肥設計を行います。北海道施肥ガイド2015(北海道農政部)に対応しています。分析機器から分析結果の取込み、データベース化、地理情報システムとの連携など、システムを作成しています。


▲施肥設計票の表示画面

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GNSS(GPS)の活用

 GPSレベラーシステム(圃場の高低を計測し、圃場均平作業機を制御)は、圃場の均平計測を効率的に実施し、即時マップ化が可能です GPSガイダンスシステム(農作業機の走行経路をガイド)とあわせ、研修会、実演会等について、お気軽にご相談ください。


  ▲当財団が所有するGNSSシステムのイメージ

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地域気象モニタリング

 冷災害に強い水田農業を支援するための、気象情報提供のリアルタイムシステムです。
 気温、水温、日射量、水田水深などを計測し、冷災害が予測される時期には深水管理の判断ができるようにホームページで公開しています。 
   ▲水位・水温センターの設置
 
 ▲地域気象モニタリングシステム

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新工法・低コスト工法の効果検証

反転均平工法の推進!

 区画整理の整地工などの新工法、低コスト工法の効果検証を実施し、工法推進の取り組みを支援します。反転均平工法は、整地工の低コスト工法として開発されました。今後も普及が期待されています。
   ▲レーザープラウ(1段)反転作業
 ▲レーザーレベラー 均平作業  ▲レーザープラウ(2段)反転作業

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土壌調査、水質・土壌分析

地域環境の安心・安全チェック!

 水土診断室の役割は、地域の水質環境、土壌環境の安全性を確認することです。土壌調査は、圃場の特徴を知るうえで重要な調査です。そして、土壌分析は、土壌の養分パランスを知るために重要です。また、深川市、滝川市、妹背牛町内の河川水の水質を定期的にチェックし、水稲栽培の安全性を確認しています。

 ▲土壌断面調査  ▲分析試料の採水

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圃場内 石礫分布区域の推定

 GPS(高精度GNSS)、けん引式電気探査システムを活用して、圃場内の石礫分布区域を推定します。分布状況をマップ化することで、工事区域の判定、施工方法の検討などが可能になります。

 ▲けん引式電気探査用センサー
 ▲GNSSによる地形計測  ▲石礫分布推定マップ

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排水路の豪雨被害の軽減

 近年のゲリラ豪雨、大雨により、排水路が溢れ、圃場が湛水する被害が発生しています。現地水位・流量観測、流出解析により、地域の流出特性を把握します。田んぼダムの取り組みなどによる軽減対策効果を検討します。

 ▲排水路の溢水  ▲大豆畑の溢水


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調査研究業務の報告実績

当財団の調査研究業務の報告実績(講演会・研究発表等)を以下に紹介します。

畑地かんがいに関わる研究実績
新工法・新技術開発に関わる研究実績
地域づくり等に関わる研究実績
環境・景観等に関わる研究実績
農業土木技術等基礎研究に関わる研究実績
水田水温・農業微気象・水稲栽培等に関する研究実績
研究成果の発表−農業農村工学会(旧:農業土木学会)
研究成果の発表−日本土壌肥料学会−
研究成果の発表−写真測量学会−
研究成果の発表−研修会・講演会等−
研究発表等の受賞
農業農村工学会誌・水土の知(農業土木学会誌) 技術リポート

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出版物

これまでに、当財団で発刊いたしました図書の概要を紹介します。

※これらは深川事務所内の図書展示室にて閲覧できます。
 当財団までお問い合わせ下さい。

●農研時報(昭和45年10月第1号−昭和63年第189号)

【概 要】 昭和45年10月発行の第1号を皮切りに、農業関係の新しいニュース、農政の動き、新技術等について、新聞・月刊紙などからピックアップし編集しました。毎月1回、関係農家に配布していたが、その後、昭和63年第189号をもって廃止しました。

>>農研時報一覧

●農業問題シリーズ(昭和47年6月No.1-昭和51年5月No.7)

【概 要】 昭和47年度のNo.1を皮切りに、道内在住の農業経済学者などに執筆を依頼して農業問題を特集し、小冊子にして関係農家に配布していました。昭和51年度のNo.7を最後に廃止しました。

>>農業問題シリーズ一覧

●石狩川上流水域に於ける公害闘争史(昭和46年3月10日発行)

【概 要】 昭和15年(1940)から同39年(1964)までの約25年間にわたり、石狩川上流水域において水稲栽培に従事した3千数百余の被害農民が汚濁水質の浄化を求め闘った運動・経過を、後世に伝えることを目的に編さんしたものです。本紙編さんにあたっては、同40年(1965)財団設立と同時に主事鞍田武夫を専任として取り組み、同44年(1969)脱稿、編集・チェックを繰り返し6年後の同46年(1971)3月に発刊をみるに至りました。

●設立30周年記念誌「大地と詩う」(平成7年3月16日発行)

【概 要】 第1章から第5章よりなる本文と、第6章資料編から構成。第1章では財団設立経緯や設立後の組織・機構を中心に30年の歩みを、第2章では地域農業の発展に向けた公益事業の実施状況について、第3章では受託業務を通した農業開発・農業土木技術の変遷を、第4章では石狩川水質汚濁公害闘争をあらためて論評も加えながらダイジェストに、第5章では30周年記念行事で行われた座談会の記録を、取りまとめています。

(財団設立30周年の記念事業の一環として発刊)

●農の中の風景詩(平成7年2月16日発行)

【概 要】 プロローグは北海道出身写真家らによる“農の風景”にはじまり、第1章「農の舞台」では農業と自然環境との関わりを、第2章「農と人間」では農業から育まれる地域社会・風土を、第3章「農の将来」では次世代に引き継ぐ農業の価値を、農業を多角的・多面的視点から見据えつつ、やさしく諭す語り口調で、美しい写真を豊富に織り交ぜながら読む者の心に、あらためて「農」とは何かを訴えかけます。

(財団設立30周年の記念事業の一環として発刊)

●「多収、良食味」の両立を(平成12年9月20日発行)

【概 要】 当財団の自主研究事業である地域活性化推進事業の講演会内容を編さんしたものです。その中で、長年にわたり北海道稲作農業にかかわってこられた稲津脩氏は、「北海道の稲作技術のすべてについて、高品質米生産という観点から見直し、さらに新しい技術の導入・再構築を行ない、確かな技術マニュアルとし、実践することが必要で、それぞれの産地に適する良食味米生産技術の確立が急がれている」と述べられています。

●語り継ぐ「大地の詩」(平成15年10月発行)

【概 要】 "語り継ぐ「大地の詩」"は、石狩川上流域の水質改善を訴えた公害闘争の原点となったパルプ工場操業の昭和15年から闘争終結の昭和40年までと、財団法人北海道農業近代化コンサルタントの設立から現在までの歴史をコンパクトにまとめたものです。
この公害闘争は、被害農民が一致団結し合法的手段による訴えの結果として、一定の成果を上げて円満に解決しており、全国的にも高く評価されています。
私達は、この先達の闘いを風化させることなく、後世に語り継ぐ必要があると考え、本小史を発刊いたしました。

●財団設立40周年記念「研究論文・報文集」(収録CD)(平成18年3月31日)

【概 要】 当財団は昭和40年の設立以来、北海道の農業農村の振興に係わってまいりました。平成12年には現在の法人名に改称し、調査研究機関としての地歩を固めてまいりました。
平成17年2月には財団設立40周年を迎えることができ、設立40周年記念事業の一環として、これまで財団役職員が各学協会や講演会で発表してきた論文・報文・講演要旨を「研究論文・報文集」(収録CD)としてとりまとめました。

●農業土木技術ブックレット1-技術士試験の基礎と体験-(平成13年8月10日発行)

【概 要】 この小冊子は「農業土木技術ブックレット」刊行の第1号として、資格取得に有用と思われる最近の合格者の体験を中心に、技術士としての活動事例、基本的な資格制度、傾向と対策等を盛り込んだ体験編として編さんしたものです。今後、資格を取得しようとする人に、参考書として良い評価を得るものと考えています。

●農業土木技術ブックレット2-技術士試験の論文と対策-(平成14年10月発行)

【概 要】 この小冊子は「農業土木技術ブックレット」刊行の第2号として、経験論文を中心に、最近の合格者の労作をコンパクトに要約し、また、技術士に関する最新事情等も盛り込み、今後の受験希望者の参考に供しようとするものです。第1号とあわせて利用していただき、一人でも多くの合格者が誕生することを願います。

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