第50回 地域活性化推進事業


 ”地域活性化推進事業”は、昭和44年に始まり今年で50回目を迎えました。
 当財団では公益事業の一環として、農村地域に居住する方々を対象に、農業や食に関わる講演会やシンポジウム、 文化活動の開催等、地域が発展していくための糧となることを目的に「地域活性化推進事業」を実施しております。

  第50回目の節目となる今回は、これまでと少し趣向を変え、『講演会』と『地元食材による消費者と生産者との交流会』の2部構成で実施し、240名のご参加をいただきました。

第1部:講演会 

            食・農・土地改良など様々なジャンルでご活躍中

    作家・エッセイスト 森 久美子 氏

テーマ:  心を育む食農教育 『きゅうりの声を聞いてごらん』
   

ご講演内容

心を育む食農教育 書いたきっかけ
・未来へ残そう緑の大地
・北空知というブランド
・日本の食料自給率
・農林水産物輸出入額
・食に対する消費者の動向
・案外知らない「ご飯」のこと
・消費者と農業・農村の関わり・コミュニケーションとしての「食」


 作家・エッセイストの森久美子様は、多くの著書・ご講演でご活躍のかたわら、全国各地で食・農・土地改良に関わる講演活動により農家・農業・農村を応援されています。

 講演では、スライドでわかりやすい図表を示しながら、食料自給率や輸出農産物で金額が多いものは何ですか?などと聴衆に問いをなげかけながら、農業・農村・食の大切さ、交流の大切さなどについて、ご自身のエピソードを披露しながら、コミュニケーションとしての食について、わかりやすく話されました。会場を埋める聴衆の方々もうなずきながら、聞き入っていました。
 『農作物栽培のプロである農家の方々には作物の声が聞こえる』、『母の料理の味が、味の基準である』といったお話しが印象的でした。

2部:地元食材による消費者と生産者との交流会


 第2部は、「地元食材による消費者と生産者との交流会」を初めて企画しました。深川牛、滝川産合鴨などの地元食材を使用したオリジナル料理を味わいながらの交流会を開催しました。
  消費者の皆様のみならず、札幌からも財団が開催している直売市のお客様やコープさっぽろの関係者など、多くの皆様方も参加いただきました。
  それぞれのテーブルでは、消費者の皆様に地元の生産者も加わり、地元食材によるオリジナル料理に舌鼓を打ちながら、地元食材の新たな潜在力や可能性を再認識し、交流を深めました。

メニュー

◆深川牛のタタキ風 新鮮野菜と共に

◆深川ポークフィレ肉のベーコン巻き 蕎麦の実のリゾット添え

◆滝川産合鴨のステーキ りんごのコンポート添え

◆深川牛のロースト ねばり長芋のチーズ焼き添え

◆深川産ネットメロン

※料理に使用した野菜、果物はすべて空知産のものです。

 飲み物

深川産リンゴのシードル
深川産ハックナインのアップルジュース
沼田産トマトジュース
大雪山の天然水 

 料理の写真を撮り忘れるほどおいしくいただきました