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2007年の気象経過
- 畑地かんがいの必要性に関わる連続干天日の発生状況 -

 連続干天日数とは、無降水の日が連続する日数のことです。
 畑地かんがいの計画では、日雨量が5mm未満の場合には有効な雨量として扱いません。 そのため、日雨量5mm未満の日を干天日としています。
 
 連続干天日数が長くなると、作物生育に必要な土壌水分が減少していきます。一週間から10日以上になると、作物が吸収できる水分は減少して、光合成などの活動が低下してしまいます。
 さらに、連続干天日数が長期間になると、最終的には枯れてしまいます。
 
 畑地かんがいは、干天日が続いて雨が降らなくても、作物の生育が良好に保たれるように、かん水(散水)によって土壌の水分状態をコントロールします。
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 現在、北海道内では道営畑地かんがい推進モデルほ場設置事業が実施されています。
 下の図は、5月から7月の3ヵ月間の降水量を合計したデータ(30年平均値)から作成された、等値線図です。
 3ヵ月間の合計降水量が、250mm前後となる地域で、畑地かんがい技術確立と普及のための調査が実施されています。
 各地域の連続干天日数の発生状況を調べてみました。
 下の図は、5月から8月までの期間で、「最大の連続干天日数」と「連続干天日が10日間以上」の発生回数をグラフ化したものです。
 毎年、10日以上の連続干天日数が発生しています。
 年によっては、20〜25日間程度の連続干天日があります。雄武町では40日を超える年もありました。
 特に、このような年には、作物の安定生産のために畑地かんがいによる水分供給が重要になります。
幌加内南地区(幌加内町)


雄武地区(雄武町)


安平川地区(安平町)


高倉地区(音更町)


温根別地区(剣淵町)


神居地区(旭川市)


(グラフ作成には、気象庁ホームページよりアメダスデータを引用しています。)
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