sub-irrigation System

畑地かんがい施設の概要
- 地下かんがい施設の概要 -
( sub-irrigation System )

 地下かんがい施設の概要を紹介します。
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地下かんがいによる水の流れのイメージ
【引用:土地改良事業計画設計基準 計画「暗きょ排水」 p.129】
 地下かんがいは、用水路と暗渠排水上流部を接続し、かんがい用水を注水することによって、暗渠管を通じて地下水位を上昇させ、作土層内に水分を供給する方式です。
上の図のように、注水されたかんがい用水は、暗渠(吸水渠)から疎水材を通り、補助暗渠や 亀裂内などの、水が移動しやすい部分を伝わって土中を広がります。また、作土層への水分供給は、毛管上昇によっても行われます。
 "地下かんがい"に期待される効果として、主なものを整理しました。
水田利用の場合 畑利用の場合
  1. 代かき時や登熟期に、表面取水と併用して使用することで、適正な水分管理(均一化)と取水時間の短縮が可能.
  2. 直播栽培における生育初期の水管理(浅水管理)に有効.
  3. (※実証試験中)出穂期以降の窒素吸収を地下かんがいにより制御することで、低タンパク米を生産する技術試験を実施している.
  1. 干ばつ時における作物への水分供給.
  2. 茎葉が濡れないこと、土の飛散がないことによる、病害発生リスクの回避.
  3. 農作業機械による、管理作業の制約が少ない.
  4. 集中管理孔を利用することで、新たな散水かんがい施設を整備しなくても対応できる(コスト減).
  5. 水が移動するための亀裂(水みち)の形成による排水性の向上.
 平成19年度の受託研究事業で、『集中管理孔を利用した地下かんがいの手引き』を作成しました。
 ※pdf版でご覧になることができます。
『集中管理孔を利用した地下かんがいの手引き』(pdf-1.53MB)
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